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韓国トッポッキB2B調達ガイド — 餅・即席商品の輸入実務と主要サプライヤー
韓国トッポッキ市場の構造とB2B機会
韓国のトッポッキ関連市場は2023年時点で約2,800億ウォン(約330億円)に達し、前年比8.7%成長を記録した。この成長を牽引するのは即席トッポッキ(RTH: Ready-to-Heat)カテゴリーで、2020年650億ウォンから2023年1,200億ウォンへと倍増している。
日本のバイヤーが韓国トッポッキをB2B調達する際、商品形態は大きく3つに分類される:
| 商品形態 | 主要用途 | MOQ目安 | 賞味期限 | 輸送温度帯 |
|---|---|---|---|---|
| 餅単体(白餅・帯状餅) | 飲食店調理用 | 500kg~ | 冷蔵30-60日 | 5℃以下 |
| 即席キット(餅+ソース) | 小売・外食チェーン | 3,000セット~ | 常温180-240日 | 常温 |
| 冷凍完成品 | 外食・中食 | 2,000kg~ | 冷凍365日 | -18℃以下 |
この中で最も輸出効率が高いのは即席キットで、常温流通可能なため20ftコンテナあたり22-24パレット(約18,000-20,000セット)積載でき、釜山港→博多港経由で4-5日納品が標準となる。
主要サプライヤー3社の特徴
Pulmuone(プルムウォン) — 韓国米加工品市場シェア23%を持つ最大手。トッポッキ餅単体では業務用5kg真空パック、10kg業務用バルクを展開。特徴は非冷凍技術による60日賞味期限の実現で、日本国内二次配送でも品質劣化が少ない。MOQは混載可能で1パレット(120kg)から対応するが、専用コンテナ調達では20ft単位(12トン)で7-9%価格低減が可能。
CJ CheilJedang — 即席トッポッキ「즉석떡볶이(Instant Tteokbokki)」ブランドで市場シェア34%。2-3人前セット(520g)が主力で、日本向けには日本語ラベル対応可能。特筆すべきは辛さレベルのカスタマイズで、MOQ 5,000セット以上であれば辛味成分(Scoville値)を1,200-3,500の範囲で調整可能。2024年からハラル認証取得済み商品も選択可能になった。
Samyang Foods(サムヤン) — 「ブルダック」シリーズで知られるが、トッポッキ分野では即席カップ型(1人前365g)が強み。日本のコンビニチェーン向けに開発された小型カップ(180g)は、MOQ 10,000個から可能で、賞味期限210日、常温流通対応。価格帯は中間層向けで、FOB釜山で1個あたり$1.20-1.45(為替・数量による変動あり)。
B2B調達における実務課題と解決策
温度管理と賞味期限のトレードオフ — 餅単体調達では、韓国国内では冷蔵5℃管理が標準だが、日本向け輸出では船便4-5日+通関1-2日+国内配送を考慮すると、製造後7-10日以内の出荷が求められる。これを解決するため、大手バイヤーは釜山近郊の物流センターで週次定期便(毎週水曜出荷→翌週月曜着)を確立している。
ソースの分離調達 — 即席キットの場合、餅とソースを別サプライヤーから調達しバイヤー側で組み合わせることで、25-30%コスト削減が可能。例えば餅はPulmoneから業務用バルク、ソースはDaesang(大手調味料メーカー)から18Lペール缶で調達し、日本国内でリパックする手法が、月間5トン以上扱う中堅バイヤーで一般化している。
MOQと在庫リスク — 韓国サプライヤーの標準MOQは3,000-5,000セットだが、これは日本の中小バイヤーにとって2-3ヶ月分の在庫に相当する。TOTAROプラットフォームでは、複数バイヤーの発注を束ねた「共同調達」スキームを2023年から開始し、実質MOQを1,000セットまで引き下げることに成功している(追加手数料3.5%)。
価格構造と利益率の現実
2024年Q1時点での標準価格構造(即席トッポッキキット520g、FOB釜山):
- 製造原価: $0.85-1.05(餅$0.55、ソース$0.25、包装$0.05-0.20)
- FOB価格: $1.35-1.60(数量・決済条件で変動)
- CIF博多: $1.50-1.75(海上運賃・保険込み)
- 通関・国内物流: +$0.20-0.25
- 着地原価: $1.70-2.00(≒250-295円、$1=¥147換算)
日本国内卸価格は350-420円、小売価格は498-598円が一般的なため、輸入業者の粗利は15-20%、小売の粗利は25-30%となる。利益率改善には(1)コンテナ単位調達による5-8%値引き、(2)直接決済(L/C不使用)による2-3%金融コスト削減、(3)混載最適化による物流費15-20%削減が有効。
品質管理とコンプライアンス
日本向けトッポッキ輸入では食品衛生法に基づく届出が必須だが、米加工品は「その他の食品」扱いとなり、検疫所への事前相談は不要(ただし添加物・アレルゲン表示は必須)。
主要チェックポイント:
- 添加物: ソルビン酸K(保存料)、リン酸塩(品質改良剤)は日本でも使用可能だが、使用基準に注意
- アレルゲン: 小麦(餅に混入する場合あり)、大豆(ソース)、ごまは日本語表示必須
- 栄養成分: 2024年から韓国でも栄養表示義務化されたため、日本向けラベル作成が容易化
韓国主要サプライヤーの80%以上がHACCP認証取得済みだが、日本の大手小売チェーン(イオン、セブン&アイ等)向けには追加でISO 22000またはFSSC 22000が求められるケースが増えている。2023年調査では、これらの認証保有サプライヤーは価格が8-12%高いが、大手チェーンの取引開始確率が3.5倍高い。
FAQ
Q: トッポッキ餅の「白餅」と「帯状餅」の違いは何か?
A: 白餅(가래떡)は円柱状で直径1.5-2cm、長さ20-25cmが標準。主に業務用で調理時にカットして使用する。帯状餅(떡볶이떡)は予めカット済みで長さ6-7cm、直径1cm。即席商品や小規模飲食店向け。価格差は10-15%で白餅が安価だが、調理手間を考慮すると帯状餅の方が外食チェーンでは好まれる。
Q: 冷凍トッポッキ餅は解凍後どの程度保存可能か?
A: 冷凍餅(-18℃)の賞味期限は12ヶ月だが、解凍後は冷蔵5℃で3-5日が限界。解凍は冷蔵庫で8-12時間が推奨され、常温解凍は食感劣化と微生物リスクがある。大量調理する外食チェーンでは、必要量のみ前日解凍する運用が標準。
Q: 即席トッポッキのMOQを下げる交渉は可能か?
A: 単独バイヤーでの交渉は困難だが、(1)年間契約での分納、(2)他商品との抱き合わせ発注、(3)TOTAROの共同調達スキーム利用の3つの方法がある。最も現実的なのは(3)で、月次で発注タイミングを合わせた複数バイヤーの注文を束ねることで、実質MOQを標準の30-40%まで引き下げられる。
Q: トッポッキソースの辛さ調整はどこまで可能か?
A: 主要サプライヤー(CJ、Daesang)はMOQ 5,000セット以上で辛さ調整可能。標準品はScoville値2,000-2,500だが、日本市場向けには1,200-1,500への低減が一般的。逆に激辛需要向けに3,500-5,000も対応可能だが、追加コストは1セットあたり$0.05-0.08増となる。調整には試作→承認で4-6週間必要なため、初回発注時から仕様確定が重要。







