韓国ゆず茶・伝統茶の日本卸売完全ガイド|B2B調達の実務とコスト

韓国伝統茶の日本市場と調達トレンド

韓国産ゆず茶(유자차)は日本の小売・外食チェーンで定番化しつつあります。2023年の財務省貿易統計によれば、HS 2106.90(調製食料品)に分類される韓国茶製品の対日輸出額は前年比18%増の約42億円を記録しました。特にゆず茶・蜂蜜茶・生姜茶を中心とした伝統茶カテゴリーは、健康志向の高まりと「韓国カフェ文化」の浸透により、業務用需要が拡大しています。

日本のバイヤーが注目すべきは、韓国サプライヤーの製造キャパシティと品質管理体制です。主要メーカー(三和食品、Ottogi、大象FNF等)はHACCP認証に加え、対日輸出向けにJFS-B規格を取得するケースが増えています。1kgボトル・1kg×12入りカートン単位が業務用の標準仕様で、FCL(フルコンテナ)調達なら20ftコンテナで約1,200カートン(14,400kg)の積載が可能です。

主要品目別のB2B仕様とMOQ

韓国伝統茶のB2B調達では、品目ごとに異なる包装形態とMOQを理解する必要があります。以下は代表的な3品目の標準仕様です。

品目標準容量カートン入数MOQ(LCL)FCL積載量(20ft)平均FOB単価(USD/kg)
ゆず茶1kg瓶12瓶100カートン1,200カートン4.8-6.2
蜂蜜茶1kg瓶12瓶100カートン1,200カートン5.2-6.8
生姜茶1kg瓶12瓶100カートン1,200カートン4.5-5.9

LCL(混載)の場合、最小100カートン(1,200kg)から対応するサプライヤーが多いですが、単価は20ft FCLと比較して15-20%高くなります。初回取引では200-300カートン規模のトライアル発注が一般的で、釜山港CY(コンテナヤード)渡しFOB条件での見積りが標準です。

物流ルートとリードタイム設計

釜山港から日本主要港までの海上輸送は、航路と頻度により大きく異なります。博多港向けは週6-7便の高頻度航路があり、CY搬入から博多CFS到着まで最短5-6日です。横浜・東京向けは週3-4便で7-9日、大阪向けは6-8日が標準リードタイムとなります。

通関では、ゆず茶・蜂蜜茶はHS 2106.90.2(その他の調製食料品)に該当し、一般税率21.3%、日韓EPA適用で無税です。原産地証明書(C/O Form K)の取得が必須で、韓国商工会議所発行のForm Kをサプライヤーに依頼します。食品衛生法に基づく届出は輸入者責任ですが、主要メーカーは過去の届出実績があり、規格書・製造工程フロー・検査成績書をパッケージで提供可能です。

保税倉庫での温度管理は重要です。ゆず茶・蜂蜜茶は糖度が高く、夏季(6-9月)は常温保管でも品質劣化リスクは低いですが、生姜茶は20℃以下推奨のため、温度管理倉庫(15-20℃)での一時保管が望ましいとされます。

主要サプライヤーの選定基準

韓国伝統茶の主要サプライヤーは大きく3層に分類されます。第1層は大象FNF・Ottogi・三和食品など年間売上500億ウォン超の大手で、自社ブランド展開と同時にOEM対応も積極的です。HACCP・ISO 22000・JFS-B認証を標準装備し、対日輸出実績は10年以上、FOB単価は中位ですが品質安定性と供給力が強みです。

第2層は慶尚南道・全羅南道の中堅メーカー(30-50社規模)で、地域特産のゆず・生姜を原料に差別化を図ります。高興(コフン)産ゆず、珍島(チンド)産生姜など原産地ブランドを前面に出し、プレミアム価格帯(FOB 7-9 USD/kg)で展開します。MOQは柔軟で50カートンから対応するケースもありますが、英語対応・輸出書類の精度にばらつきがあります。

第3層は小規模OEM専門工場で、バイヤー独自レシピでの製造に対応します。最小ロット500kg(約42カートン)から可能ですが、認証取得状況・トレーサビリティ体制の事前確認が不可欠です。

コスト構造とプライシング戦略

FCL調達(20ft、1,200カートン)の場合、総着地コストは以下のように構成されます。

  • FOB単価:5.5 USD/kg(ゆず茶中級グレード)
  • 海上運賃:1,200 USD(釜山→横浜、2024年Q1平均)
  • 海上保険:120 USD(FOB額の0.7%)
  • 通関諸費用:18,000円(通関手数料・取扱料・CFSチャージ含む)
  • 国内配送:45,000円(横浜CFS→都内倉庫、常温車)

総重量14,400kgに対し、着地単価は約690円/kg(1USD=150円換算)となります。これに輸入者マージン15-20%、卸マージン10-15%を加算すると、小売・外食への卸売価格は950-1,100円/kgが目安です。個食用スティックタイプ(15g×30本入り)へのリパック対応を行う場合、加工賃・包材費が追加で120-150円/箱かかります。

季節変動も考慮すべきです。9-11月は韓国のゆず収穫期で原料価格が下がり、FOB単価は年間最安値をつけます。この時期にスポット発注を入れ、冷暗所で6-9ヶ月保管する戦略を採る輸入業者も増えています。

品質管理と賞味期限対応

韓国伝統茶の賞味期限は未開封で製造日から18-24ヶ月が標準です。日本の小売・外食チェーンは「残存賞味期限1/2以上」を納品条件とするケースが多いため、製造ロットと出荷タイミングの調整が重要になります。

主要メーカーは月次または隔週で製造ロットを組みますが、発注から製造まで2-3週間、製造から釜山港船積みまで1-2週間を要します。つまり、発注時点から日本着まで最短でも5-6週間のリードタイムが必要です。賞味期限を最大化するには、製造スケジュールをサプライヤーと事前共有し、「製造後7日以内出荷」を契約条件に盛り込むことが有効です。

輸入後の品質クレームで多いのは「瓶内の液分離」「色調の濃淡」です。ゆず茶・蜂蜜茶は天然果肉・果皮を含むため、静置で若干の沈殿が生じますが、これは品質劣化ではありません。輸入前にサンプル評価を行い、社内基準(糖度・pH・果肉含有率)を設定し、本船前検査(PSI)でロット抜き取りを実施する体制が望ましいとされます。

FAQ

Q1. 初回取引のMOQと支払条件は?
LCLで100-200カートン(1,200-2,400kg)が一般的です。支払条件は初回T/T 30% advance + 70% before shipmentが標準ですが、取引実績を積むとB/L copy後30-60日サイトも交渉可能です。L/C取引は大手メーカーのみ対応しています。

Q2. EPA原産地証明の取得は誰が行う?
Form Kは輸出者(韓国サプライヤー)が韓国商工会議所に申請・取得します。通常、船積み後3-5営業日で発行されPDF+原本郵送で納品されます。取得費用は1件あたり30,000-50,000ウォン程度で、輸出者負担が商習慣です。

Q3. 生姜茶とゆず茶、どちらが日本で需要が高い?
2023年の輸入実績ではゆず茶が約65%、生姜茶が約20%、蜂蜜茶その他が15%です。ゆず茶は小売・外食双方で定番化していますが、生姜茶は冬季限定メニューとしての需要が中心で、季節波動が大きい特徴があります。

Q4. OEMで独自ブランドを作る場合の最小ロットは?
中堅メーカーで500kg(約42カートン)から対応可能ですが、オリジナルラベル・パッケージデザインの版代(初回10-20万ウォン)が別途かかります。レシピ調整(糖度・果肉比率)は50kgサンプルロットでテスト可能です。

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