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韓国冷凍餃子・マンドゥ 日本卸売実務ガイド — MOQ・OEM・輸入手続き完全解説
韓国冷凍マンドゥ市場の基本構造
韓国冷凍餃子(マンドゥ)市場は2023年時点で約8,200億ウォン(約820億円)規模に達し、年平均成長率6.8%で拡大を続けている。日本への輸出は2022年に前年比23%増の4,680トンを記録し、業務用需要が全体の62%を占める。
主要メーカーは以下の通り:
| メーカー | 代表ブランド | 生産能力(月間) | 日本向け実績 |
|---|---|---|---|
| CJ第一製糖 | Bibigo | 1,200トン | 輸出1位 |
| 大成食品 | 王餃子 | 800トン | 業務用特化 |
| 오뚜기(Ottogi) | マンドゥ | 650トン | 小売強い |
| 해태제과 | 백설 | 420トン | OEM対応 |
CJ Bibigoの蒸し餃子(200g×50袋)は日本の外食チェーン向けに標準化されており、MOQ 1コンテナ(約18,000パック)から対応可能。大成食品は業務用5kgバルクパックで焼餃子に強く、ラーメンチェーンとの取引実績が豊富だ。
MOQと価格構造の実際
韓国冷凍マンドゥのB2B調達では、製品タイプとロットで単価が大きく変動する。
既製品(Bibigoなど):
- MOQ: 1パレット(1,440パック)~1コンテナ(18,000パック)
- FOB価格: 250~380円/kg(200g×50袋=10kg単位)
- リードタイム: 受注後14~21日
OEM生産:
- 最小ロット: 5,000kg(初回)、以降3,000kg/回
- 金型費用: 新規成型の場合150
300万ウォン(約1530万円) - 開発期間: サンプル承認後45~60日で初回出荷
- 単価: 200~320円/kg(レシピ・具材比率による)
大成食品の業務用キムチ餃子(5kg×4袋/箱)は、20フィート冷凍コンテナで10トン積載時にFOB 280円/kg。これに海上運賃(釜山→東京 約12万円)、通関費用(約8万円)、国内配送を加えると着地単価は約380円/kgとなる。
重要なのは「具材比率」だ。肉70%以上の高級ラインは単価が1.4~1.6倍になるが、外食での差別化には有効。逆に野菜主体(肉40%)なら単価を200円/kg台に抑えられ、定食チェーンの標準メニュー化が狙える。
冷凍コンテナ輸送と品質管理
冷凍マンドゥ輸送では-18℃以下の維持が絶対条件。20フィートリーファーコンテナ(内容積28㎥)で標準10~12トン積載となる。
輸送ルートと所要時間:
- 釜山港→博多港: 船便4日+通関2日=計6日
- 釜山港→東京港: 船便7日+通関2日=計9日
- 仁川空港→成田空港: 航空便1日(緊急時、コスト3.5倍)
韓国側の積込検査で重要なチェック項目:
- 製造日から14日以内の出荷(日本着時点で賞味期限残18ヶ月以上)
- 真空包装の破損率0.5%以下
- 中心温度-20℃記録(データロガー添付)
実際のトラブル事例として、2022年夏に某中堅商社が大成食品から初回輸入した際、博多港で3日間通関遅延が発生。コンテナ内温度が-15℃まで上昇し、外装に結露が見られたため、日本側で全ロット開封検査を実施。結果的に品質問題はなかったが、検査費用32万円と3日間の保管料が追加コストとなった。この教訓から、通関業者には冷凍食品専門の実績を必ず確認すべきだ。
OEM開発の実務プロセス
韓国マンドゥのOEM生産は、日本市場向けカスタマイズに柔軟に対応できる点が最大の強み。
開発ステップ(標準60日):
- レシピ提案(Day 1-10): 日本側の要望(サイズ・具材・味付け)をメーカーに送付。大成食品の場合、既存50種のレシピから近いものを提案し、3~5案にアレンジ
- サンプル製造(Day 11-25): 各200個×3案を製造、冷凍航空便(3日)で日本へ送付。サンプル費用は通常無償だが、航空運賃(約4.5万円)は発注側負担
- テスト・調整(Day 26-40): 日本での試食・調理テスト。「皮が厚い」「塩味が強い」等のフィードバックを送り、2回目サンプルで微調整
- 最終承認(Day 41-45): レシピ・包装デザイン・栄養成分表示を確定
- 量産開始(Day 46-60): 初回ロット5,000kg製造、釜山港出荷
CJ Bibigoの OEM部門は月間120トンの枠があるが、2023年現在で80%が既存取引先で埋まっており、新規参入は3ヶ月待ちの状況。一方、中堅の해태제과は新規OEM積極的で、初回3,000kgから対応可能(ただし金型費用は別途)。
成功事例: 東京の中堅卸A社は2021年に해태제과と共同開発で「チーズ入りキムチ餃子」を製品化。居酒屋チェーン向けに月間8トン納品し、2年目には15トンまで拡大。FOB 320円/kgで仕入れ、日本で480円/kgで卸し、年間粗利2,400万円を達成した。
食品衛生法と輸入実務
韓国冷凍マンドゥ輸入には日本の食品衛生法に基づく届出・検査が必須。
必要書類:
- 食品等輸入届出書(検疫所提出)
- 原材料表・製造工程表(日本語)
- 衛生証明書(韓国MFDS発行、有効期限6ヶ月)
- 成分分析表(栄養成分・アレルゲン)
検査項目:
- 初回輸入時: 細菌検査(一般生菌数・大腸菌群)+ 添加物検査 = 約8万円
- 2回目以降: 継続輸入の場合は「届出のみ」で通過率95%以上
- 肉類含有の場合: 動物検疫所の輸入検査も並行(豚肉・鶏肉は韓国承認施設リスト確認)
2022年4月の食品表示法改正で、原料原産地表示が強化された。「豚肉(韓国産)」「白菜(国産)」のように主要5原材料の原産国明記が必須となり、包装デザインの修正が必要なケースが増えている。OEM発注時には最初から日本の表示基準に合わせたデザインを韓国メーカーに提供するのが効率的だ。
取引開始の具体的ステップ
韓国冷凍マンドゥの取引開始には、以下の順序で進めるのが確実:
Phase 1: 情報収集(1~2週間)
- TOTARO等のB2Bプラットフォームで主要3~5メーカーをリストアップ
- 各社の英語カタログ・価格表(FOB)を入手
- 既存取引先の日本企業名・取引量を確認(可能なら)
Phase 2: サンプル取寄(2~3週間)
- 候補2~3社に具体的要望(用途・想定ロット・納期)を伝えサンプル依頼
- 航空便(DHL等)で3
5日着、費用35万円は通常こちら負担 - 社内で試食+調理テスト(蒸す・焼く・揚げる)実施
Phase 3: 条件交渉(2~4週間)
- MOQ・単価・支払条件(通常T/T 30% deposit + 70% before shipment)を詰める
- 独占販売権・リベート・返品条件も初回から明確化
- 契約書は韓国側フォーマットをベースに日本語添付が標準
Phase 4: 初回発注(6~8週間)
- PO発行→deposit送金→製造45日→船積→通関→着荷
- 初回は必ず少量(1コンテナ)でテスト、販売実績を作ってから本格拡大
大成食品との取引開始事例では、初回コンタクトから初回着荷まで平均78日。CJ Bibigoは既存製品なら45日だが、OEMは最低90日見るべきだ。
FAQ
Q1: 韓国冷凍マンドゥの賞味期限は通常どのくらいですか?
製造日から24ヶ月が標準。ただし日本輸入時には製造後14日以内出荷が前提となるため、日本着時点で残23ヶ月程度。業務用では「残18ヶ月以上」を納品基準とする外食チェーンが多く、在庫回転を考慮すると初回3~4ヶ月分の発注が現実的。CJ Bibigoは製造日の記載が明確で、ロット管理がしやすい。
Q2: OEM生産で最小ロット5,000kgは多すぎませんか?小ロット対応のメーカーはありますか?
해태제과とOttogiの一部ラインは初回3,000kgから対応可能。ただし単価は5,000kg時より10~15%高くなる。もう一つの選択肢は「共同OEM」で、複数の日本企業が同じレシピ・異なるパッケージで発注し、1回の生産ロットを分け合う方式。TOTAROでは2023年から共同OEMマッチング機能を試験提供しており、最小1,500kg/社から参加可能。
Q3: 冷凍コンテナ輸送中の温度管理トラブルが心配です。保険でカバーできますか?
海上貨物保険(Marine Cargo Insurance)で「冷凍貨物特約」を付帯すれば、温度逸脱による品質劣化・全損もカバー対象。保険料は貨物価値の0.3~0.5%程度。ただし「温度記録装置(データロガー)」の設置が保険適用条件となるケースが多い。大手フォワーダー(Pantos, CJ Logistics)は標準でデータロガーを提供し、リアルタイム監視も可能。初回取引では必ず保険付保を推奨する。
Q4: 韓国マンドゥと中国製冷凍餃子、どちらが日本市場で有利ですか?
用途による。中国製は単価が2030%安く(FOB 180220円/kg)、大量調達に向く。一方、韓国製は「キムチ」「チーズ」「プルコギ」等の差別化された具材と、「韓国料理ブーム」という追い風がある。実際、都内の韓国料理店・焼肉店では「本場韓国直輸入」の表記が客単価を8~12%押し上げる効果が確認されている。定食チェーンの標準メニューなら中国製、韓国居酒屋・専門店の看板商品なら韓国製、という使い分けが合理的だ。







