韓国チキンB2B調達ガイド|ヤンニョム・フライド冷凍OEMと卸売実務
韓国チキンB2B市場の現況と日本需要
日本の韓国料理市場において、ヤンニョムチキンとフライドチキンは2019年以降年平均23%の成長を記録している。特に冷凍調理済み製品は飲食店の人手不足対策として注目され、2023年の輸入量は前年比34%増の2,140トンに達した。
主要サプライヤーは京畿道・忠清南道に集中し、ハリム(Harim)、マニカー(Manicure)、BBQオリーブチキン協力工場など15社以上がJETRO登録済みだ。平均FOB価格はヤンニョムチキン1kgあたり2,800-3,500円(ドラム・ウイング混合)、フライドチキンは2,200-2,900円で、国内製造の約60-70%のコストメリットがある。
製品タイプ別スペックと業務用途
韓国チキンの冷凍B2B製品は調理度・部位・味付けで細分化されている。
| 製品タイプ | 調理状態 | 主要部位 | 業務用途 | FOB単価/kg |
|---|---|---|---|---|
| ヤンニョム(甘辛) | 完全調理済 | ドラム・ウイング | 居酒屋・韓国料理店 | 3,200-3,500円 |
| フライド(プレーン) | 8割フライ済 | 全部位可 | チェーン店・惣菜 | 2,400-2,900円 |
| 半調理(IQF) | 下味のみ | ムネ・モモ | セントラルキッチン | 1,800-2,200円 |
| ボンレス加工品 | 完全調理済 | ムネ肉のみ | コンビニ・弁当 | 2,800-3,200円 |
居酒屋チェーンでは完全調理済みヤンニョムを180℃オーブンで8-10分再加熱する方式が主流。小売向けには800g-1kgの小分けパック、業務用は10kg段ボール×2(20ftコンテナ1,100ケース)が標準だ。
MOQ・コンテナ条件と物流実務
韓国チキンのB2B取引では、初回発注MOQと継続発注条件が明確に区別される。
初回発注MOQ
- 既存製品(OEM不要):500kg(50ケース)から可能
- ラベル変更のみ:1,000kg(100ケース)
- レシピカスタマイズ:20ftコンテナ1本(約11トン)
コンテナ積載例(20ft リーファー)
- ヤンニョムチキン10kg×1,100ケース=11,000kg
- 混載可能:ヤンニョム600ケース+フライド500ケース
- 釜山港→博多港:船便5-7日+通関2-3日
- 釜山港→横浜港:船便7-9日+通関2-4日
大手サプライヤー5社はTOTAROプラットフォーム経由でLCL(混載便)対応しており、最低300kgから週次出荷が可能だ。CJ大韓通運との提携により、博多港着なら発注から最短10日で納品実績がある。
OEM・プライベートブランド開発条件
ヤンニョムソースの甘辛比率、フライ衣の厚さ、スパイスレベルはOEM対応可能だが、開発ロットは明確だ。
OEM開発3段階
- サンプル開発(無償):既存レシピから±15%調整、2週間で3サンプル提供
- テスト生産(有償):新規レシピ、最小500kg、開発費15-25万円
- 量産移行:20ftコンテナ2本以上の年間契約で開発費返金
東京の居酒屋チェーン(23店舗)は、日本人向けに唐辛子を40%減らしたヤンニョムを開発し、初回1.5トン(150ケース)から開始。3ヶ月後に月次4トン発注へ拡大した事例がある。
パッケージは既存ロゴへの社名印字(MOQ500kg)、完全オリジナルデザイン(MOQ2,000kg)が一般的。印刷版代は初回のみ8-12万円が別途必要だ。
認証・検疫・関税の実務ポイント
韓国チキンの日本輸入では、以下3点の事前確認が必須となる。
必須認証
- HACCP認証(韓国食品安全管理):全サプライヤー保有必須
- 輸出用衛生証明書:釜山港出荷前に韓国当局発行
- 日本JFS-B相当証明:大手チェーン納品時に要求されるケース増加
検疫プロセス
- 動物検疫所での加熱処理確認(中心温度70℃以上の証明必要)
- 初回輸入時の命令検査:3回連続合格で届出のみに簡素化
- 通関所要日数:博多港1-2日、東京港2-3日
関税・コスト構造
- 基本関税率:6%(冷凍鶏肉調製品 HS2207.14)
- 消費税:10%
- 通関諸費用:1万5千-3万円/コンテナ
- 総着地コスト:FOB価格の約1.35-1.42倍
RCEP協定により2023年4月から韓国産は関税3%に削減され、2028年には無税化予定。現時点で中国・タイ産との価格競争力が向上している。
TOTARO経由の調達メリットと取引フロー
TOTAROプラットフォームでは、韓国チキン専門サプライヤー12社が登録し、以下の統一条件で取引できる。
標準取引条件
- 決済:L/C不要、初回50%デポジット+船積前50%
- サンプル:300g×3種を国際宅配便で5-7日配送(有償2,500円)
- 品質保証:到着時の温度異常・パッケージ破損は全額返金
- 日本語対応:専任コーディネーターが見積もり→通関まで一貫サポート
大阪の韓国食材卸A社は、TOTAROで3社見積もり比較後、忠清南道のB工場からヤンニョムチキン500kgを初回発注。サンプル到着6日→発注→釜山出荷18日→博多着10日の合計34日で初回納品を完了した。
FAQ
Q1. ヤンニョムチキンとフライドチキンの日本での賞味期限は?
冷凍-18℃保管で製造日から12ヶ月が標準。解凍後は冷蔵5℃で48時間以内の提供を推奨。飲食店では週次発注・週次消化のローリング在庫が一般的。
Q2. 初めての輸入でもコンテナ1本から発注できますか?
可能。ただし初回はLCL混載便(最小300kg)でテスト販売し、2-3ヶ月の売れ行きを見てからFCL(コンテナ単位)へ移行するバイヤーが7割を占める。
Q3. OEMでソースの辛さを調整する場合、追加コストは?
既存レシピの±20%調整なら追加費用なし。唐辛子や果糖の配合比を大幅変更する場合、テスト生産500kgで開発費15万円程度。年間3トン以上契約なら開発費実質無料になるケースが多い。
Q4. 夏場の温度管理で注意すべき点は?
リーファーコンテナは-18℃設定が標準だが、博多・横浜港での荷卸し→保税倉庫→配送センター間の「ラストワンマイル」で温度上昇リスクがある。7-8月は-20℃設定+保冷車指定が推奨され、追加費用は1コンテナあたり8千-1.2万円程度。